夜更けにも関わらず、誰かが音楽会を開こうとしている、そんな気がした。 そよ風に乗せられて、運ばれて来た夜の香りは、寝室を客席へと一変させる。 寝苦しいとは思わなかった、ただ昔からある扇風機の音だけが、僕の耳へ届いた。 まるで夏祭りの後、そこで…
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