鍵のない図書館

好きな食べ物はバナナのパウンドケーキ

眠りの中で。

眠りの中、身体と精神が離れる時、僕はなにをしているのだろう。

夢を見ている、夢から覚める、また夢を見る。

現実とはどこに、どのようして、存在しているのか。

 

或いは今も、誰かの夢の中に、僕と君たちは存在しているのかも知れない。その夢を見ているのは誰か、神か人か、地球か宇宙か。誰かが目を覚ました時、この世界は夢から覚めて、消えて行くだろう。それは本当に一瞬の出来事で終わる、一人も実感することなく、ふっと消えて行く。

 

世界はまだ眠っていて、夢の中にいる、それが僕たち。世界が目を覚ますきっかけは、誰にも分からない、皿が割れるようにして起こるのかも知れない。そうして砕け散った僕たちは、二度と元には戻らない、夢が終わる。その後、僕たちは宇宙のどこかで、また同じような夢を見る。

 

世界が目を覚まして、僕たちの夢が終わったとしても、それでも夢には続きがある。

僕たちには続きがある。

続きを通ってどこかへ行く。