鍵のない図書館

好きな食べ物はバナナのパウンドケーキ

Xの交差点

 

 「すべての道は繋がっている」たまに思い出す一文である。

交差点を歩く人、その一人一人に道がある。決めた道、決められた道。別れた道、隔たれた道。みなそれぞれの道を歩き、躓いたり転んだりしている。私は思う、今そこを歩く君は、自分の選んだ道に頷けているのだろうか。

 

 私にはそれは分からない、頷けてない人も必ずいる。日常に迷いながら、社会と戦いながら歩く人もいるだろう。例えばその道が正しいのか、正しくないのか。案じることはない、すべての道は、必ずどこかと交わる。それは君が意図せず、偶然かも知れなければ必然かも知れない。

 

 そこで気を落ち込ませることはない、悩み抜いた選択が、意図しなかった結果が、そのすべてがどこかに繋がる。或いは人、或いは過去、或いは未来。なにも心配する必要はない、すべての道は繋がっているのだから。