鍵のない図書館

好きな食べ物はバナナのパウンドケーキ

雨宿りの秘密基地

・さて、季節は梅雨になりました。

 

雨が降る空の下には、いつも秘密基地がある。

誰かが雨の下で、こっそりと雨を楽しんでいる。

子供の頃、傘を持ち出して、皆で作った秘密基地。

 

僕たちは大人になっても、雨が好きでいたい。

雨の音は落ち着くけれど、独りが多い。

雨上がりの夕空、じめっとした匂い。

 

僕の心の中にある秘密基地は、まだ誰にもバレちゃいない。

悪い奴は来ない、そこで友達と今日の予定を立てる。

疲れるほど遊んだら、家に帰ってご飯を食べる。

 

僕は所謂、大人になったのかも知れないけれど、僕はまだ秘密基地にいる。

 

 

 

◇後書き

雨ばっかりですね。